2019年01月一覧

2018冬休み「ユニオン・スキースクール」2019/1/11(金)②

午後にはお天気が少し回復してときどき青空が見え、陽のさすこともありました。午前中で体のほぐれたみんなは、ハの字やシュテムターンの練習をしたり、ファミリーゲレンデ以外にもリフトに乗って観光道路コース、連絡路コース、上級のクリスタルコースを滑ったりといろんな挑戦ができたそうです。スキーをしたことがないというお父さんが、生き生きと滑るお子さんの様子を見て「来年は自分も必ず挑戦します」と楽しそうに話していたのが印象的でした。

帰りの会では子どもたちがそれぞれ教えて下さった先生と二人ひと組になってお父さんやお母さんに成果を報告しました。先生たちのお陰で一人一人の子どもたちから「スキーは楽しいな」と感じて自信を得た様子が伝わり、保護者のみなさんもとても嬉しそうでした。子どもたちはみんな3学期のスキー授業がとても楽しみになったことと思います。
こうして2018年度冬休の元気塾とスキースクールは無事に終了しました。

 [ 保護者のM .  Kさんから感謝のメッセージをいただきました ]  * * *
みみすまプロジェクト様
先生のみな様 札幌友の会のみな様

今年も子どもたちのために、貴重なお時間を使ってしっかりとサポートして下さいまして、本当にありがとうございました。
ユニオンスキースクールに参加させていただきました。内気な性格の子なのですが、スキースクールでは積極的な面がよく出てきて、おどろいています。それは、先生方の真心が、子どもたちの心にまっすぐに響いているからなのだと感じています。苦手なスキーが、たのしいよろこびとなり、先生方の「よろこんでもらえたら、それだけでうれしいです。」のお言葉どおりのお気持ちが、子どもたちの新たな希望とよろこびになっています。学校のスキーが楽しみです。
 
冬休みのすばらしいプレゼントありがとうございました。              

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札幌市教職員組合本部の担当の先生はじめ関係者のみなさまとの準備は昨年10月から始まり、今回も本業のお仕事の合間に連携を取り合って進めさせていただきました。この学習支援活動も6年目となりますが、放射能汚染によって不条理な避難生活を強いられてきた子どもたちが苦境にありながらも前向きに頑張っていることや元気塾やスキースクールで見せてくれる笑顔が私たちの活動の原動力になっていることを感じます。
今回も多くの方たちにご協力をいただきました。深く感謝を申し上げます。

                         みみすま事務局
 



2018年度冬休み「ユニオン・スキースクール」2019/1/11(金)①

札幌では三学期の体育の授業にスキー学習を取り入れていますので、みみすまは札幌市教職員組合の先生たちと共にスキー経験のない地域から避難して来た子どもたちへの支援として毎年冬休みにスキースクールも行なってきました。

今回も藻岩山スキー場に集合です。
これまでずっと晴天に恵まれてきたスキースクールですが、今年は初めて雪がしんしんと降り続く中でのスタートでした。視界がよくないことで大人たちは少し心配顔でしたが、子どもたちは「早く滑りたい」と言いながら朝の会が終わると自分からすぐに準備を始めました。低学年も参加できるようになったスキースクールは、今回も16人の子どもたちが札幌市教職員組合のボランティアの先生たちにマンツーマンで教えてもらうことができました。

子どもたちと先生たちを送り出すと、保護者の方たちも久しぶりに会うお友だちとの情報交換やおしゃべりを楽しんだり、一緒に連れて来た未就学のお子さんとそり遊びをしたりと自由な時間を過ごします。

午前中約1時間半のスキー練習を終えると、ロッジのレストランで温かいお昼ご飯です。大きなお皿に盛り付けたハンバーグカレーやラーメンとチャーハンのセットなど、高学年の子はもちろん低学年の子までびっくりするくらいたくさん食べました。朝早く準備をして家を出て、午前中のスキーで思いきり体を動かすとお腹がペコペコになるのですね。

風邪で元気塾には参加できなかったSちゃんがスキースクールには参加できたので、元気塾のみんなに書いてもらった応援メッセージの色紙とプレゼントを直接本人に渡すことができました。Sちゃんからは高校受験の準備のこと、高校に入ってからやりたいことなど元気塾ではなかなかゆっくり聞けないお話も聞かせてもらいましたが、今度は高校生として夏の元気塾に参加してくれるのが今から楽しみです。


2018年度冬休み「第12回元気塾ユニオンハート」2日目 2019/1/9

1日目より少し人数が増えて、2日目の元気塾が始まりました。
会場設営も子どもたちは積極的に手伝い、看板やボード書きは子どもたちが担当しています。


今回の元気塾を風邪のため欠席したご家庭の中に、いつも参加してくれている中3のSちゃんがいました。長女のSちゃんは「家にいるときは妹や弟の面倒をみるお姉ちゃんだけど、元気塾に来るとその妹や弟を先生たちが見てくれるので自分の勉強ができる」と毎回本当に熱心に勉強してきました。そんなSちゃんの高校受験を応援しようと、元気塾の仲間と先生たちで色紙に寄せ書きをして、仕上げは絵の得意なAちゃんにイラストをお願いしました。Sちゃんに直接渡すことができなかったのが残念ですが、ささやかなプレゼントと一緒に届けることにしました。

また、この日は1日目に欠席した中2のMちゃんが来たので、前日「えー、M来なかったの?」と言って寂しそうだった中2のYちゃんはニコニコ。Mちゃんも「Yに会いたいから来たよ!」。ふたりが会うのは毎年夏と冬の元気塾だけなのですが、それでもこんなふうにお互い会えるのをとても楽しみにしている特別の友達関係です。

午前、午後の勉強タイムを終え、小学生も中学生も待っていた「お楽しみタイム」。担当の中山先生はストローを使った「宙返り」と「ブンブンゴマ」の工作2種類を用意してくれました。ブンブンゴマは大きすぎると重くてうまく回らないし、中心がずれてもきれいに回らないし、糸が長すぎると小学生の腕には余ってしまうしで、子どもたちはそれぞれの先生と一緒に色んな工夫をしていました。するとそれぞれに個性のあるブンブンゴマができ上がり、みんな嬉しさも格別の様子でした。Gくんのお父さんは「僕は子どものとき、こういうコマをボタンで作りましたよ。自分と同じ遊びで子どもが楽しんでいるのを見るのは嬉しいですね」と息子が作ったブンブンゴマを上手に回して見せてくれました。

1日目と同じく帰りには友の会さんのおやつをいただき(帰る頃にはみんなお腹がすきはじめます)、夏にまた会うことを楽しみにしつつ第12回目の元気塾を終えました。とても笑顔の多い2日間でした。

社会人になった元気塾OBのKくんは仕事の都合で今回は来ることができませんでしたが、Kくんからは元気に頑張っていると連絡がありました。高校生のHさんはアメリカに一年留学中なので、夏に帰って来て再会するのをみんな楽しみにしています。


2018年度冬休み「第12回元気塾ユニオンハート」1日目 2019/1/8

2011年3月に起きた東日本大震災や東京電力福島第一原発事故の影響で札幌市や近郊に避難している子どもたちのための学習支援「元気塾」は2013年からスタートしましたが、夏休みと冬休みごとに回を重ねて今回で12回目となりました。

子どもたち、ボランティア参加して下さる札幌市教職員組合の先生たち、毎回手作りお菓子を届けて下さる札幌友の会さんなど、ほとんどのみなさんがリピーターなので、「お久しぶりです」「今回もありがとうございます」「大きくなったね」という挨拶を交わして始まります。初めて参加する子も和やかな輪の中に自然に入って来られる雰囲気です。

朝の会で子どもたち、先生たち、保護者の方たち、札幌友の会の方たち、スタッフがそれぞれ自己紹介をしたあと、早速用意してきた冬休みの宿題、課題を始めます。朝の会が終わってから12時まで、小学生も中学生もしっかり集中して勉強します。

自由研究のテーマは決めたけれどどう始めようか少し悩んでいた小学生は、これも自分に付いて下さった先生に相談し、休憩時間にはニコニコ顔で「見て見て!自由研究も始めたよ!」とスタッフに下書きを見せてくれました。

12時からはお昼ご飯。子どもたちとスタッフが一緒にお弁当を広げます。小3のGくんは鮭が大好き。この日のお弁当も自分で鮭を焼き、卵焼きも作って持ってきました。すると小5のRくんは「僕は家庭科でお味噌汁を作ったよ。お肉も焼けるし」と言い、小1のSちゃんは「私はお茶を入れられるよ。ハーブティーだよ」とニコニコわいわい。
「いいね〜、それじゃあ夏の元気塾は1泊の合宿にして、みんなにご飯作ってもらおうか。」
「賛成〜!」
「でも、ご飯って大人が作るんじゃないの?」
「たまには役割交代しようよ」
「役割交代するんなら、勉強は大人がするの?」
「・・・・(笑)」

1時から2時までは午後の学習。それが済むとみんなが楽しみにしている「お楽しみタイム」です。前回に引き続き、お楽しみタイムの企画は全て中山先生が用意して下さいました。一日目はサイコロを4つ組み合わせ、パタパタ折って4つのコマに分かれている図柄を合わせるパズル「パタパタボックス」作りです。用紙からサイコロになる型紙を切り取って4つの立方体の形にし、それを組み合わせます。次に別の用紙に図柄を書き、それを切って、貼って・・・。勉強同様、こちらも子どもたちそれぞれに先生たちが付いて一緒に楽しい「パタパタボックス」ができあがりました。

残念ながら風邪で欠席した子もいましたが、今回も手作りお菓子の香りが優しく漂う元気塾1日目はみんなの笑い声が響いてとても和やかでした。


第11回『ほっこりプロジェクト 2018 冬』 12/22 〜 12/28 その2

新しい年も半月を過ぎ、いよいよ北海道でも3学期が始まる頃となりました。

遅くなりましたが、昨年末の『ほっこりプロジェクト2018冬』の報告の後半です。

12月27日(木) お別れの会 と 見送り

冬休みの保養で北海道の六ヶ所のお寺に滞在していた親子7組22人が再び苫小牧市に集合しました。
毎回、真宗寺さんにてお琴の演奏を聴かせていただいたり、綺麗な彩りのビーズの念珠作りなどで心を和ませていただきながら2時間ほど北海道最後の時間を過ごします。

子ども達もお母さん達も到着の日よりも明るい笑顔が増えて、滞在した町で良いリフレッシュができた様子は一目瞭然です。仲良くなった受け入れ寺院の方達に子ども達が甘えている姿もとても微笑ましく、保養の受け入れ活動を続けてこられて良かったなあとしみじみ感じるひと時でした。真宗寺の皆様、今回も大変お世話になりました。

2人のお坊さんに引率された皆さんと見送り組の10人はフェリータミナルで最後の別れを惜しみながら「来年もまた会いましょうね」と手を握り合ってお別れしました。





12月28日(金) 福島→ 郡山→いわき ほっこり無事終了

前日午後7時に苫小牧港を出港したフェリーは翌日の午前10時に仙台港に到着。
貸切バスに乗り込んだ皆さんを福島市→郡山市→いわき市と順番に送って今回も無事終了できました。
引率をしてくださったお坊さん達も仙台空港から飛行機で無事北海道に帰って来ました。

復路のフェリーの中ではお母さん達とお坊さん達との交流会も行いましたが、往路の時と同じくお母さん達からは「保養の受け入れ活動を今後もぜひ続けてください !!」という切実な声が上がったそうです。

福島県内の除染は随分行われましたが、原発事故後8年目となる今でもホットスポットが街のあちこちに存在していて、放射能による健康被害への不安感はぬぐわれない現実が続いています。
11月に実施した現地学習会では実際に郡山市内の公園をホットスポットファインダーで測定しながら歩いてみましたが、高い数値( 毎時0.7〜1.5マイクロシーベルト)を示す場所が点在していました。

こういう現実を背負わされた方達の苦悩に背を向けて、今、福島県内では中通りの主要な町の仮置場に山積みになっているフレコンバッグ(除染による汚染土)を浜通りの中間貯蔵施設に移送して2020年のオリンピック開催に間に合わせようとする動きが始まっています。みみすまが支援活動をしている川俣町では福島市から浪江町へと汚染物質を移送する大型トラックが頻繁に行き交っていました。

「冬のほっこりプロジェクト」は新年度の会議で計画を練り、夏休みの受け入れ活動の反省を踏まえ、 11月には「単独相談会」を実施したり「現地学習会」を行なって受け入れ側の理解の促進にも努めたり、同時に「ほっこり同窓会」も行なって過去の参加者さん達との絆を深めて励ます活動も行うなど事前の準備に多くの努力を費やしてきました。

保養の必要性は、被災地で暮らしている当事者の方達は元より誰もが理解できることだと思います。
保養を続けていくためには、受け入れ活動の運営を支える労力と資金が必要です。そしてそれら全ての原動力となるのは「お互い様」の精神と「子どもはみんなの宝物」という慈愛の心だと思いますし、日本社会全体がこの現実を理解することが大切です。

みみすまは浄土真宗本願寺派北海道教区の重点プロジェクト実行部会との連携・協働で「ほっこりプロジェクト」を今回も無事運営することができました。ご協力いただいた皆様に深く感謝を申し上げます。