2018年08月一覧

夏休み活動報告② 川俣サッカースポーツ少年団「北海道寺子屋合宿」 7/25~7/31

<出迎え> 7月26日(木) 苫小牧フェリーターミナル
今年も福島県川俣町から川俣サッカースポーツ少年団のメンバー12名が保養を兼ねた夏期合宿で北海道にやって来ました。
川俣スポ少は原子力行政を問い直す宗教者の会さんが主催する「北海道寺子屋合宿」の招きで、毎年、室蘭市の真宗大谷派勝光寺さんが受け入れ先となり、室蘭大谷高校サッカー部の先生たちが支援協力をされています。

歴史のあるスポーツ少年団で1980年の創立から今年で38年となりますが、みみすまは川俣スポ少の畑監督と川俣町教育委員会の神田教育長時代に出逢い、中学・高校生のサッカー保養交流「キヨマッププロジェクト」の立ち上げ(2014)を川俣町側で支えていただき、それ以降は何かと連携しあってきました。
キヨマッププロジェクトに参加している高校生たちは学校にサッカー部がないので、時々スポ少に顔を出して練習を手伝っています。

川俣町中央公民館前で出発式を行い、仙台港からフェリーに乗船した一行は翌日苫小牧港に無事到着。
みみすまではいつも夏休み専用のウエルカムフラッグをプレゼントしているのですが、今年はフェリーターミナルの出迎えに持参しました。
監督や引率のお母さんたちにはみみすまから2名が出迎えに行くことは内緒にしていましたので、とても喜んでもらうことが出来ました。
6月に移動教室でやって来た山木屋小学校6年生のR君とH君がスポ少メンバーなので再会を楽しみにしていましたが、残念ながらH君は骨折のため来られませんでした。(大事に治してくださいね)
いつも心豊かな受け入れをしてくださっている勝光寺の土山ご住職にも久しぶりにお会い出来て嬉しいひと時でした。


夏休み活動報告① 第10回 ほっこりプロジェクト 7/21〜7/27

保養を目的に親子で北海道のお寺に滞在して自由に過ごしてもらう「ほっこりプロジェクト」は、浄土真宗本願寺派北海道教区が主催する保養受け入れ活動として2013年の冬休みからスタートしました。みみすまはアドバイザーとしてプロジェクト立ち上げの当初から全面的に協働しています。

<出迎え> 722日(日) 苫小牧フェリーターミナル
福島県いわき市まで出迎えに行ったスタッフ2名に引率されて3家族9名がやって来ました。

前日の午後7時40分に仙台港を出港したフェリーは午前11時に無事苫小牧港に到着。

6名の子どもたち(11歳2名、8歳1名、6歳1名、4歳1名、1歳1名)と3名のお母さんたちは船の中ですっかり仲良しになり、皆さん笑顔で登場してくれました。「北海道で何が食べたいですか~?」の質問にも「ラーメン」「アイス」「メロン」「カニ」と楽しそうな声が返ってきました。

ターミナルのロビーでオリエンテーションを行ったあと、3家族はそれぞれ受け入れ寺院の車に乗り込みましたが、子どもたち同士が「またね~」と手を振り合う様子がとても可愛く、ほっこりプロジェクトは良い雰囲気でスタートしました。


<お別れの集い> 726日(木) 苫小牧市 真宗寺
室蘭市の本光寺、北広島市の興徳寺、札幌市の札幌別院などで5日間自由に過ごした皆さんは、帰路につく前に苫小牧市の真宗寺に集合して「お別れの集い」を行いました。

毎回、真宗寺さんではお琴による童謡の演奏や綺麗な色のビーズで作る念珠コーナーを用意してくださいます。
お茶やお菓子のお持てなしを受けながら、お母さんたちは受け入れてくださったお寺の方達とゆっくり最後のお喋りも楽しみました。
3家族はそれぞれ受け入れ先で北海道の夏休みを満喫し、お寺の方達とも仲良く交流したり、お子さんたちの遊び相手もしていただいて大いにリフレッシュした様子でした。

今回は6家族19名を予定していましたが、直前になって3家族がそれぞれお気の毒な事情でキャンセルになりました。
ほっこり事務局は受け入れ予定のお寺にお詫びをしたり、フェリーのキャンセルを行うなどの対応もご苦労さまでした。

ほっこりプロジェクトは10回目を無事終えましたが、今まで60家族、188名の方達が福島県や栃木県から参加されました。
受け入れ寺院の皆様はじめ、このプロジェクトを支えておられる重点プロジェクト実行部会のお坊さんたちのたゆまぬ努力や慈愛の深さのお陰で多くの方達が癒されていること、そして私たちみみすまも一緒に協働させていただいていることを誇りに思っています。




[報告]2018年度『第4回北海道宿泊学習』6月29日(金)  4日目

<最終日>
札幌の宿舎となった北海道NTTセミナーセンタの退所式では、フロント責任者の武藤さんがこんなご挨拶をされました。
「夕食の時も朝食の時も、川俣町のお子さんたちが「ごちそうさまでした」「ありがとうございました」と厨房スタッフに挨拶してくれたので、スタッフは皆とても気持ち良く仕事をすることが出来ました。実は今月いっぱいでここは閉館しますが、最後の宿泊客となったみなさんから良い思い出をいただきとても感謝しています。これからもいろんなことにチャレンジして頑張ってください。」
宿泊でお世話になった施設の方からの思いがけない感謝の言葉はとても心にしみるものでした。

札幌の宿舎から貸切バスで新千歳空港入りしたあとは、グループに分かれて最後のおみやげタイムを楽しみました。
そして団体個室でお昼のお弁当を食べたあと、みみすまスタッフと最後のお別れ会を行ってから30名は飛行機に乗り込みました。
午後3時過ぎに福島県川俣町の学校に無事着いた子どもたちは、2校合同で解散式を行いそれぞれが家路につきました。

今年は雨でプログラムが変更になることもありましたが、ケガや病気もなく全員元気に過ごすことが出来ました。
子どもたちは川俣町とほぼ同じ規模の栗山町の穏やかな田園風景の中で里山の自然や持続可能な暮らしのありかたを体験し、栗山小学校ではお互いの発表を通じて自分達が暮らす地域との違いや共通点なども学びました。そして都市(札幌)の生活や先住民族アイヌの歴史と文化も学びました。
あっという間の4日間でしたが、子どもたちにとってはかけがえのない経験になったと24名の表情から私たちは確信しています。
学校のクラス単位で、放射能を気にすることのない環境での学びや交流を行うこの移動教室は、2011年の原発事故以降ご苦労され続けている教育現場の先生達にとってものびやかに過ごせる時間だったのではないでしょうか。

第4回目となる今回の「北海道宿泊学習」も多くの方達にご支援やご協力をいただきました。
豊かな自然環境の中で相互の学び合いを大切にするこの取り組みが無事終了出来たことに深く感謝申します。


[報告]2018年度『第4回北海道宿泊学習』6月28日(木)  3日目

<朝・退所式>
3日目の朝、環境ハウスのスタッフの皆さんと退所式を行いました。
両校を代表して山木屋小学校6年生の男子がたくさん学ばせていただいたことや宿泊でお世話になったことなどのお礼を述べました。
環境教育リーダーの諸橋さんが、数年前に福島県を訪ねた時に感じた原発事故被害の印象や北海道で皆さんがのびのびと野外教育を学んでいる様子は、環境教育を実践している者として逆に励まされたことなどを話してくださいました。



<午前> プログラム⑦  地域間交流(栗山小学校)
スタッフの皆さんと別れを惜しみながら雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスを出発した一行は栗山小学校を訪問しました。
今年は地元の栗山小5年生と3校でお互いの町の歴史や文化を発表しあう地域間交流授業が実現しました。
栗山小の子どもたちが司会進行をつとめ、学校ごとに工夫をこらしてクイズ形式も取り入れながらの発表でした。
川俣南小5年生19名と山木屋小6年生5名は初めて会った栗山小5年生76名の前でも大きな声で堂々と発表を終え、本番に強い川俣っ子ぶりを発揮しました。




<午前> プログラム⑧  特別合同学習「アイヌ民族の歴史と文化を学ぶ」
今回のもうひとつのスペシャル授業は樺太アイヌ協会の楢木貴美子さんによる講演でした。
アイヌ民族には北海道アイヌ、樺太アイヌ、千島アイヌの3つのグループがあることや、自然環境の違いなどから育まれていた伝統文化も少しずつ違いがあり、
衣装や刺繍を比較してみるとその違いが良く分かることなど、実際にアイヌ衣装を着てもらった先生と生徒に並んでいただいて、楢木さんが分かりやすく解説してくださいました。樺太アイヌの伝統楽器トンコリ(弦楽器)とカーニムックン(口琴)の演奏も披露していただき、特に川俣町の子どもたちにとってはとても貴重な体験になりました。




<午前> 交流を終えて
北海道と福島県の3校100名の子どもたちによる交流学習は大成功でした。
最後に玄関の外からバスに乗り込む川俣町のみんなを栗山小学校の子どもたちがお見送りトンネルで送ってくれました。
川俣町の30名はこの素敵なサプライズにとても感動してバスの中から「ありがとう~」と大きく手をふりました。

3校はそれぞれが今回の交流学習の発表に向けての練習を行って本番にのぞみました。
指導をされていたそれぞれの担任の先生は子どもたちの力を引き出すためにご苦労されたと思います。
でも本番では練習の時には無いその場の空気があり、交流の場ではじめて生まれる雰囲気に子どもたちは素直に反応してくれました。
こういう豊かな反応は普段の学校生活の中で育まれていなければそう簡単には表現できないだろうと感じました。



<午後> プログラム⑨ 大倉山シャンツェ + オリンピックミュージアム見学
栗山町をあとにした一行は貸切バスで札幌市に移動しました。
札幌市内のレストランでビュフェ式のお昼ご飯を楽しんだあと、冬のジャンプ競技で有名な大倉山シャンツェに向かいました。
樺太アイヌ協会の楢木さんも同行していただき、バスの中でアイヌ語地名や歴史ガイドもしていただきました。

大倉山シャンツェでは2人ずつリフトに乗ってジャンプ台のてっぺんにある展望台へ。
標高300メートル余りの高さから札幌市街地を一望しました。
あいにく薄曇りでしたが、川俣町の一行は生徒も先生ものびのびと笑顔にあふれ、あちこちで楽しそうに盛り上がりました。
午前中の発表が大成功したので、みなさん素直に解放感に浸っている様子でした。

ここでは山木屋小と川俣南小はそれぞれに分かれて行動しながら、オリンピックミュージアムでの体験コーナーも大いに楽しみました。


[報告]2018年度『第4回北海道宿泊学習』6月27日(水)  2日目

<朝の会>
毎日朝の会では子どもたちが司会進行をつとめながら一日の予定を全員で確認します。
今回は2つの学校が合同で行う宿泊学習ですが、両校の先生たちが順番に指導されました。

<午前> プログラム④「釣って、食べて、川を知る」
2日目は朝から雨となりましたが、小さな川での釣り体験ならば大丈夫ということで、
宿舎から貸切バスで15分程のポンウエンベツ川に行きました。

各班に環境教育スタッフさんがついて小さな川を上流に向かって少し歩きました。
全員が釣り針に生きた餌(ブドウ虫の幼虫)を自分でつけて川の流れに竿をさします。
しばらく辛抱していると、あちこちから「わぁー釣れたー」と喜びの声が聞こえはじめました。
雨の影響で上手く釣れないのではと心配しましたが、全員が最低1匹ずつ釣り上げる事が出来ました。
ほとんどがエゾウグイでしたがヤマメやニジマスも釣れ、留意種ということでエゾハナカジカは皆で確認した後リリースしました。



釣った魚を宿舎に持ち帰り、今度は魚の腹を裂き、はらわたを始末して唐揚げの準備です。
これも指導を受けながら全員が体験しました。
そして自分達が釣ってさばいて唐揚げにした魚をお昼にいただきました。
ほとんどの子どもたちが魚を釣ったこともさばいたことも初めての体験でしたが、みんな生き生きと目を輝かせて真剣でした。

自然界の生きものを自分の手で捕らえ、その命を直接いただくことは、自分たちが自然界のお陰で生かされていることを学ぶ大切な機会です。
雨にもかかわらず今年もこのプログラムが実施できて川の神様や魚の神様に感謝ですね。


<午後> プログラム ⑤「バウムクーヘンづくり」
午後に予定していたEボートでの川下りや川流れの体験は雨のため中止となりましたが、子どもたちはお菓子のバウムクーヘンづくりに挑戦しました。

前日と同じように4つの班に分かれ、各班ごとに炭火をおこします。
2人で両側から木の棒を持ち、回しながらタネを棒にかけて少しずつ太くしながらじっくりと焼き上げていきます。
炭火の暑さにたえながら両側から棒を回す係、その人達をうちわであおぐ係など、この作業はチームワークが大切でしたが、子どもたちは立派なバウムクーヘンを焼き上げて美味しいおやつを食べました。

<午後> プログラム ⑥「木笛づくり」
夜のプログラムを繰り上げて夕食前に木笛を作りました。
里山の間伐材を利用して各自が小刀で10センチ程の木笛に仕上げていきます。
1時間余りで次々に出来上がり、色んな音色が部屋中にぎやかに響いて良い記念品が完成しました。


[報告]2018年度『第4回北海道宿泊学習』6月26日(火)  1日目

福島県川俣町では2015年度から5ヶ年計画で町内の6つの小学校を一巡させる移動教室「北海道宿泊学習」を実施しています。
4回目となる今年は川俣南小学校5年生19名と山木屋小学校6年生5名、引率教師各校3名、計30名が参加。
原発事故被害に遭い、学校ごと避難して、同じ町内の川俣南小に7年間借り生活をしてきた山木屋小と川俣南小の2校が仲良くやって来ました。

<午前>
朝早く学校に集合した30名は出発式を終えて川俣町の専用バスで仙台空港へ。
飛行機で北海道の新千歳空港に全員笑顔でやって来ました。
新千歳空港からは貸切バスで50分程の栗山町に移動。
環境教育などの総合的なプログラムを通年運営している雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスに到着。

入所式では両校の児童が自ら司会進行を務めました。
今年も受け入れ地域を代表して栗山町教育委員会の南條教育長さんからご挨拶をいただき、次に宿泊や野外学習などでお世話になる雨煙別スタッフのみなさんの自己紹介がありました。
最後に両校を代表して川俣南小学校の角井校長先生から「思いやり」「協力」「自主性」「感謝の気持ち」「活動を楽しむ」、この5つのめあてを大切にしながら4日間北海道で学び合いましょうとご挨拶がありました。

<午後> プログラム①「薪割り」  ②「野外炊飯」  ③「ダッチオーブン」
昼食をすませ、いよいよプログラムのスタートです。
あいにく天気がくずれてきましたが、野外体験施設の中で最初に薪割りなどを体験しました。
機械を使って里山の間伐材を切って薪を作り、乾燥させるために積み上げる作業です。
次に夕食用のカレーライスとダッチオーブン料理を自分たちで作りました。
各班ごとに分かれて、野菜や肉を切ったり、炒めたり、薪や炭を使って火をおこして煮炊きしていく作業をグループ全員で力を合わせます。
スタートから3時間後、各班ごとに素晴らしい夕食が出来上がり、食堂に持ち込んでみんなで美味しくいただきました。


<夜>
食後の後片付けも全員で行ってから入浴タイム。
さっぱりと汗を流してからは、各班ごとに1日目のふり返りミーティングを行ってから就寝準備。
早朝出発からの長い1日目が無事終わりました。